2010年07月22日

バイオグラフィーBLOG 36

中学を卒業すると同時に家を出てから
実に5年もの歳月が流れた。

無我夢中?の5年間。

気がつけば僕は二十歳という
メモリアルな年齢に達していた。

二十歳という人生の中で
もっともメモリアルなこの時に
僕にはどうしても叶えたい夢があったんだ。

それは憧れ続けた名車
カワサキ750RS ZU(通称、ゼッツー)
と呼ばれるバイクでの日本一周一人旅。

17歳の時に読んだマンガ「あいつとララバイ」の中で
主人公が颯爽と乗りこなすZUの姿に

いつか僕もZUに乗りたい!!
と、ずっと憧れ続けていたんだ。

そんな名車中の名車で一人旅をするだけでも
十分な思い出になりそうだけど

二十歳という人生のアニバーサリー的瞬間に
日本一周というテイストをブレンドさせれば
一生忘れることのない思い出になることはまず間違いない!!

こうして僕の「二十歳・ZU・一人旅」は決行されたんだ。

マジで買ったの!?
ホントに買うとは思ってなかったよ!!

当時、レアモノの旧車だけに超高額だった
ZUの購入に周りのみんなは驚いていたけど

だけど僕にとっては
3年前から綿密に計画されていた夢プロジェクト。

偶然なんかじゃなく、必然だったんだ。

・・・とは言っても

予定では二十歳になった地点では
費用・バイク・時間・知識・経験など
全てのモノがそろっているハズだったけど

現実には、「中型免許」と「やる気」以外は
何もそろっていない状況・・・(苦笑)

それでも僕には十分だった。

確かに現段階で夢を実現するには
不十分な状態かも知れない。

だけど

十分な時間と十分なお金が貯まるまで待っていたら
いったいそれがいつになるのか分からない!!

時間とお金とバイクがそろったから
旅に出るんじゃなく

旅に出るから
時間とお金とバイクをそろえるんだ!!

大切なのは

目の前の物的要因よりも
目に見えない熱い想い。

あの頃の僕は
若さと情熱だけが全てだった。

旅をするだけなら今のCBでも行けるけど
どうしてもZUでなければいけなかったんだ。

少し・・・いや、かなり無理をしての購入だったけど
あの頃の僕にとってZUで一人旅をするところに
大きな意味があったんだと思う。

二十歳でZUで一人で日本一周。

何一つ抜けてもダメだったんだ。

目的地があった訳じゃないし
どうしても今、行かなければならない理由もなかった。

ただ、二十歳となった今
17の自分に嘘はつけない。

ああしたい。
こうしたい。

そう思った17の自分に嘘はつけない。

親や先生に嘘はついても
あの頃の自分に嘘はつけない。

キュルキュルー ブォン!!

後部座席に寝袋だけをつんだバイクにまたがり

半ば強引にかき集めた「時間とお金とバイク」で
夜明けと共に僕は夢の日本一周一人旅へのスタートを切った。

どこに行くのか?
どこまで行けるのか?

目的もルートも何も決めないまま
ただ南の方角に向けて走り出したんだ。

意味があった訳じゃない。
意味を見つけるために走り出したんだ。



posted by Morii at 20:22| 日記

2010年07月15日

バイオグラフィーBLOG 35

背が高い、給料が高い、学歴が高い
いわゆる「三高」という言葉がもてはやされ

車でもバイクでも会社でも
より高く、より早く、より大きいものが
カッコイイとされていた時代。

2度の転倒から奇跡的なカムバックを果たし
思い出がたくさんつまったシビ太を友人に譲り

CB250からCB400へと
より大きなバイクへと乗り換えたあの頃

誰もが上だけを目指す
そんなバブリーな時代だった。

当時、ジュリアナというディスコが全国的に大ブレークし
ワンレンボディコンというセクシーなファッションに
派手な扇子を振りながら多くのOLが踊りまくっていた。

世の多くの男性たちは似合わない高級スポーツカーと
似合わないブランド物スーツに給料の8割方をつぎ込み

女性に贈るプレゼントはブランド品オンリー。
12月24日のホテルは取りあえず1年前から予約で一杯。

アッシー君(車で送迎するだけの男)
メッシー君(ご飯をご馳走するだけの男)

という言葉が誕生したのも、確かこの時期だった。

ボーナスは保証され、右肩上がりの給与体系に
服も車もバックも食事も誰もが皆、高級志向になっていた。

いや、正確には高級志向の女性たちによって
世の男性陣が高級志向にさせられていただけかも
知れないけど・・・

ある日、昭和という時代から平成という
聞きなれない時代に変わり、セルシオという
今まで存在しなかった超高級車が鮮烈なデビューをした。

「いつかはクラウン」と言われるくらい
それまでの高級車は間違いなくクラウンだった。

ただセルシオのデビューによって
クラウンのポジションは大きく変わった。

それまで何十年と不動の高級車として
長年君臨して来たTOYOTAクラウンが

ポッと出の新人「セルシオ」にあっさりと
そのポジションを奪われたことで
世の中に絶対はないことを僕は知った。

これまでずっとNo.1だったから
これからもずっとNo.1という保障はどこにもないって。

またトレンディードラマの人気俳優の影響でか
それまで全く人気のなかったハイラックスやジープなどの
4輪駆動車が急に世の女性たちから
ワイルドでカッコイイというイメージを持たれたことで

4駆車の人気は一気にうなぎ上り!

その結果

クラウンは完全にアダルト=(40代以降の部長さん)
というイメージが出来上がってしまった。

どれだけ高性能の高級車であっても
たった1台の強力なライバルと
世の女性たちの圧倒的な支持率でそのポジションは
あっさりと変わってしまうことを僕は知った。

クラウン、マークUといった
それまで人気の4ドアセダンから

ソアラ、プレリュード、4駆、そしてセルシオと
車の人気は、世の女性たちの好みによって決められていた。

華の90’s
これだけは言える。

正しいモノが売れたんじゃない。
多くの女性が支持したモノが売れたんだ。

マ、マジで買ったんですか!?
ソアラの新車!!
しかもターボじゃないっすか!?

ちょっと高かったけど
現金(キャッシュ)で買ったんだ。

彼女いない歴6年、
それまで引きこもりの様に
独身寮を謳歌していた先輩の

全然、似合わないソアラの新車と
全然、似合わない超人気ブランドの
ファッション姿を見たことで

経済とは、世の女性たちのパワーが
作り出していると僕は確信した。

アッシー君に立候補するためだけに
400万オーバーの新車をもキャッシュで買わす

世の女性たちの圧倒的なパワーを
目の当たりにすることで

どんなに素晴らしいカウンセラーよりも
どんなに有名な先生なんかよりも
女性の色気に勝るものはこの世にないと思った。

19歳。

「美」が持つ偉大なパワーを
僕は感じられずにはいられなかった。













posted by Morii at 14:25| 日記