2012年09月04日

バイオグラフィーBLOG 56

それまで評価の対象にすらならなかった僕は
大きな出来事に遭遇したことをきっかけに
良くも悪くも常に評価をされる対象となってしまった。

人の評価とは、あくまでその人自身ではなく、
その人の行動に対してされるものなんだって
ことを知った。

どの様な人なのか?
ではなく

どの様な行動を取った人なのか?
それが評価なんだ。

もちろん僕の評価は言うまでもなく
褒められるものではなかった。

ただ世の中には
大きな失敗をしたからこそ
悪い評価を下す人と

大きな失敗をしたにも関わらず
悪い評価だけを下さない人との
2パターンの人がいることを僕は知った。

それは何が違うのか?
と考えたところ

「結果」のみで評価しているか
「プロセス」を評価してくれているかってことだった。

今の僕にとって
目の前の最悪の結果だけを評価されれば
ホント救い様がない。

だけど、それまでのプロセスや
これからの未来を期待さえしてくれれば
けっして悪い評価だけにはならない。

だから、あの頃の僕にとって、
プロセスや未来を見てくれる人だけが救いだった。

確かに、今という「現在」は
何より重要かも知れない。

でもそれと同じ様に「過去」という
これまでのプロセスも

そして、これからという「未来」にも、
今現在と同じだけの重要な要素がぎっしりと
つまっているんだ。

だって過去も現在も未来だって
全てが一本の線でつながっているのだから。

だから今という現在を否定するってことは
過去も未来も全て否定するってことになる訳で

それは「僕」という存在自体全てを
否定されてしまうことにつながってしまう。

だからこそ、今、この危機的状況にも関わらず
けっして今だけで評価せず、プロセスを重視して
評価をしてくれる人は神様の様に有難かった。

自分自身がその様な評価の対象となってみて
初めて人の視点というものがわかった気がする。

今だけを見ている人なのか。
目に映るものだけを見ている人なのか。
自分という物差しを基準に計る人なのか。
思ったこと言いたいことをズバズバっと言う人なのか。
グッとこらえて笑顔で多くを語らない人なのか。

そもそも人を評価する人なのか
そうでない人なのかが良くわかった。

行動だけを見ている人ほど
〇かバツという評価をする傾向が強く

僕自身を、よ〜く見てくれている人ほど
評価ではなく認めてくれている気がしたんだ。

行動だけでなく面白さ、やる気、情熱、元気
そんなことを見てくれることが「認める」ってこと
なんだと思った。

行動だけを見ているのか?
それとも「僕自身」と見てくれているのか?

それが良くわかったんだ。

これまでの過去、今何を思い、何を考え
そしてこれからどう進むのか?

その全てを見てくれるからこそ
評価だけで終わることがないんだって僕は思えた。

評価ではなく、「認める」

あの頃の僕にとって
未来へのエネルギーだった。

言いたいこともあっただろうし
腹の立つこともあったと思う。

だけど多くを語らず

そうなろうとして
こうなった訳じゃないんだろう?
頑張ろうと思った結果、
こうなってしまったんだろう。

と、怒ることもなく素直に許してくれた母親に
初めて「愛」というものを僕は感じた。

昔から浜田省吾や尾崎豊の大ファンだった僕は
歌詞にもたびたび出て来る「愛」という言葉に

誰かを好きになること、
人を大切にすること・・・

そして何かを与えることが「愛」なんだと
すっと思っていた。

そんな僕にとって許してあげることが
「愛」なんだって初めて感じた瞬間だった。

振り返ると、ミスを犯すたびに許してもらい
その度に、何とも言えない気持ちになっていた
ことを僕は思い出した。

そうかぁ・・
あれが「愛」だったのか・・・

今の今まで誰かを好きになることが
愛だと思って来た僕にとって

「許す」ことが愛なのかも知れないと感じられたことは
何物にも代えがたい発見だった。

大きな失敗と多大な迷惑を代償に
「愛」という感情を感じられた瞬間
不思議と感謝の気持ちが湧いて来た。

それまで「ありがとう」が感謝だと
思っていたけど、そうじゃないんだ。
そうじゃなかったんだ。

僕は知らないだけで
きっと僕の知らないところでものすごく
大変な思いをして苦労してくれていたんだと思う。
だからすごく嬉しいんだけど、だけど、そんなことなんて
これっぽちも考えることなく、ただ自分が成功することだけを
考えていた自分が、恥ずかしいって言うか、情けないっていうか、

ものすごく申し訳ないって言うか・・・

言葉では上手く言えないけど
「ありがとう」なんて言葉は出て来なかった。

心から申し訳ないと謝りたい気持ちと
だけどそれでも許してくれる優しさに
心から嬉しく感じる気持ち・・・

それが感謝の気持ちなんだと僕は思った。

本に書いてあった「愛と感謝」って言葉が
ホントなんだって思った。

愛を感じた時、感謝の気落ちが湧き起るんだ。

24時間テレビで愛は地球を救うなんて
フレーズをよく見ていたけど
それは「許す」ことが世界を救ってことのか!?

許されることで精一杯だった僕は
誰かを許す余裕もなく、ただただ
愛と感謝でいっぱいだった。






posted by Morii at 07:03| 日記